おっちゃん。

小学校3年生が学校の行事でお店へ探検にやってきた。

まあ、なんとも可愛らしい限りだ。

私んとこは息子3人だからってのが原因なんだろうけど、

また、女の子がかわいいこと、かわいいこと…。

我の子やったら心配し過ぎて気ぃ狂てまうわ…である。

魚屋さんがバックヤードで子供たちに調理前の鮟鱇を見せる。

「うわっ、鮟鱇や!気持ち悪っ」と鼻をつまみだす女の子。

いや、なんで鼻や!気持ち悪いんやったら、目を隠せ、目を…。

ほんで、鮟鱇や!鮟鱇や!言うて皆でギャーギャー騒ぐ中

「もう、アレやん、カエルやん!」と真顔でツッコむ女の子。

いや、もうすでに”♪大阪で生まれた女やさかい~“になっている。

もっとこう、「カエルに見えるぅ」とかさぁ、女の子なんだから

カエルやん!って…でも、まあ、ほんま、女の子はかわいらしい。

で、ひと通り店内を見回った後、全員からの質問タイム。

かわいらしい質問ばかりかと思いきや、最後の方は

「なぜスーパーをしようと思ったんですか?」とか

「どんな気持ちで働いているんですか?」とか

いや、どんな気持ちって…

お店へ来る前に、映画“君たちはどう生きるか”でも見てきたん?

質問がシュッとしてるというか、シュールというか

なんかね、令和の小学校3年生は品がええように感じる。

だってね、誰ひとりとして「おっちゃん!」とか言ってこない。

めっちゃ「おっちゃん」って呼んでほしいのに…。

よくよく考えると、おっちゃんらしいおっちゃんを見なくなった。

私が小学校3年生の時なんて、おっちゃんしかおらんかったような…。

白のランニングシャツ一枚でウロウロしてるおっちゃん。

ラジオを自転車にひっかけて酒飲んでフラフラしてるおっちゃん。

お好み焼き屋の角っこにあるテレビで野球見ながら、ヘラ持って

「こらっ、なにしてんねん、掛布!どつきまわしたろか!」

って、一生懸命にヤジを飛ばすおっちゃ…いや、おっさん。

ゾンビみたいにいっぱいおったけどなぁ…

今でも忘れられないのが、学校帰りにおっちゃんが

「おいっ、ちゃんと勉強してきたか?」とか気軽に話しかけてきて

「あー、おっちゃん。してるに決まってるやん」

「勉強はせなアカンぞ。ワシみたいになるからな。なんか教えたろか?」

「今日は、あれや、漢字の勉強してきたで」

「漢字なぁ、漢字は覚えんでええ。前と後を読んだら、だいたいわかる」と。

なんでやねん、嘘つけ!である。

ワシみたいにならんように勉強せな…と、心に誓った夏の昼下がりのことだ。

そんなおっちゃんも、ある日を境に「最近、見ぃひんな」って事もしばしば。

学校帰り、あれだけうっとおしく感じてたのに…いつでも捜してしまう

どっかにおっちゃんの姿を 交差点でも 路地裏の窓

そんなとこにいるはずもないのに。

今思えば、そこにおるだけで安心感があったような気がする。

そう、地元のおっちゃんなんてね、仲良くしてて損はない…はず。

特に女の子は、なんかあったらすぐに店へ逃げ込んだらええぞ。

私はおっちゃん待ちやから、遠慮せんと「おっちゃん」って呼んだらええ。

ただ、知らんおっちゃんには絶対ついていかないように!

うーん、ええのと悪いのがおるからな…。

子供たちが安心できるええおっちゃんを目指さなアカン。

そういうものに 私はなりたい。

2023/10/02

2周年(993話)。

神は細部に宿る。

細かなところまで気を配って作られたものこそ

良いもの、美しい作品になるという意味である。

わかりやすい例でよく耳にするのが、ディズニー。

例えば…

サンダーマウンテン?ジェットコースターでね

滑走している時にチラッとしか見えないものにまで

ディテールにこだわっているからこそ

今なお、あれだけえげつない人気を誇っているのだろう。

「確かに…なるほど!」って、2年前、羽衣店を出店するにあたり

こんな姿勢で営業させていただきます!的なポスターを作る際

細部にまでこだわる…っていうか、遊び心を入れておいた。

食べた後の感想で「美味しい」とか「旨い」とかがあるでしょ

うーん、なんつうの、「美味しい≒旨い」をずっと感じていて

じゃあ、お惣菜って「オイシイヲカガクスル」必要があるやん!

そんなね、ポスターを掲げさせていただいているのだ。

そこには、図形や化学反応式がいろいろ書かれている。

ただ、私は理系なわけがないので、式はすべてデタラメ

例えば…

H2+O2=H2O

H2O×100℃=OU(お湯)

OU+88(葉っぱ)=OTEA(お茶)

OTEA+5・1/2(ご・はん)=ZZZ…(お茶漬をすする音)

ってな具合である。

いや、まあ、その、えーっと、誰もね、興味がないっつうか

そんなところまで、誰がじっくり見んねん…知らん、知らん!だ。

誰にも気づかれずに2年が経過した結果、自分で言っている…

いや、ええねん、それで!細部にまでやからええねん!

そう、何を隠そう、このポスターのおかげで

羽衣店は2周年を迎えるわ…けだ…が…

アホか!んなわけないやろ!である。

申し訳ございません…独りよがりをお詫び申し上げます。

すべては愛すべきお客様方々のおかげである。

地域の方々のご要望がなかなかつかむことができず

ご迷惑をおかけしながらも、いろいろとご指導いただき

あったかい目で見守ってもらえたからこその今日である。

心からお礼申し上げます!

誠にありがとうございます。

また、お取引様においても物流問題とか物価高騰とか

なんとかね、いろいろと対応していただき、

誠にありがとうございます。

そして、新しいスタッフはお客様とコミュニケーションをとり

改良に改良を重ねてきたからこそ…とか思っちゃうと

誠にありがとうございます である。

うーん、2年か…はやいなぁ。

これからも変わらぬご愛顧を賜りますよう

どうぞよろしくお願い申し上げます。

東京オリンピックイヤーに出店させていただいたので

開会式で描かれた「へのへのもへじ」を引用した私直筆の

「へのへのウマシ」君ともどもご来店お待ちしています。

2023/09/24

仁。

昔の話だけど、私は剣道を小中高と続けた。

当時、しんどいだけで何がええねん!としか思わなかったが、

大人になると、剣道というか武士道ってめっちゃええやん!に変わる。

で、息子3人とも日本男児なら小学校の間ぐらいは剣道せぇ!つって

泣こうが喚こうが関係あらへん、首根っこつかまえて通わせた。

しかも、日本の正しい座り方は「正座や!」つって

書道もそろばんも、正座の習い事みないっとこか!と通わせた。

良いのか悪いのかわからないが、ま、今さらどうにもならない…。

さて、当時の私、厳しい道場でほんまに嫌々通ってたわけなんだけど、

剣道の初歩の初歩「礼」に関しては、身体に染み付ついてたりして

今となってはね、本当に有難く思っている。

ただ、そんなこと言ってる割には…と未だに気になってることがひとつ。

結婚式。

えーっと、ま、女性っていうか妻はウエディングドレスがいい!ってなる。

ってなると、必然的に教会で結婚式を挙げなければならない。

誰や知らん外国人の神父さん?が「ナンジ、ヨイトキモ…」って言う。

いや、ええねん、別に嫌いじゃないし、そんなもんや!思うねんけど、

イエス・キリストは「えっ、誰?」ってなってるやろな…って思ったわけ。

だってね、何十万回と日本の神さんに頭を下げてきたわけ、ずっと剣道で。

道場に入ればペコ、稽古始まればペコ、神前に拝礼!いうてペコ…

すべてに神が宿るから、ペコペコと飽きもせず、ペコリイズム全開である。

そやのに、あんなにしてきて、ここ一番って時にだ、キリストを選ぶって…

天照大御神は器がでかいから怒らんやろうけど、3つぐらい下の神さんは

「あいつ、なんやねん!嘘やろ…なんで?外国の神さんとこ行くねん!

ってか、ええの?そんな急に?まずは、ワシらに挨拶すんのが筋やろ」

ま、口にはせえへんやろうけど、心の中で思ってんちゃうか?ってなった。

それぐらい日本の神さんには申し訳なく思い “せめて…”

とお詫びの意味を込めて、お色直しに関しては

「すまんけど、俺、袴を穿かなアカンわ…おまえ、着物にしぃ…お願い!」

と、妻へ拝み倒したのを思い出す。

剣道を長く続けてきたからであろう、

めっちゃ日本思考に仕上がっているような自覚まである。

で、なんやろう、次男がそうなってきてるんちゃうか…と。

彼は高校1年生で、兄弟で唯一いまだに剣道を続けている。

たぶん、そのせいだ、思考が、令和っぽくない。

家で、寝る時には「ベットはいらん!布団がええ」とか

飯を食う時も「椅子はいらん!地べたに座って食う」とか

高野豆腐・芋の天ぷら・蕎麦・白米が好物とか

まさか、舶来のものを受け付けないようにしているか…も…

んっ?その調子だと、おまえ、将来、結婚式…なんて心配したが、

中高はキリスト教精神の学校だから、私みたいにキリストが「誰や?」

とはならず、「おー、おまえか!」になるやろうし、そこは安心する。

いやー、なかなかザムライのそんな次男が誕生日を迎える。

武士道精神でめっちゃ大切な「仁」を名前につけた甲斐があった。

とはいえ、うーん、「はあぁぁ、明日も稽古やぁ」とか うるさい。

黙れ、小童!

それを乗り越えさせるためにやってくれてんねん、先生は!

そんなもん、休みにした方が先生かて楽やけど、すんねん、先生って。

子供のために献身的な「先生」とか「指導者」には、ホント頭が下がる。

次男よ、義とか仁はどこいった?礼わい!感謝せぇ、あほんだら。

ともあれ、誕生日おめでとう。

2023/09/18

対等。

「ちょっとお話があって…伺ってもよろしいでしょうか」

お取引様からこんな連絡を受けると、十中八九「値上げ」の話だ。

ま、今はね、こんな状況だから理解を示しているつもりなんだけど、

あーだこーだいろいろとお話してて、めっちゃ嫌なのが

「すいません…すいません…」って何度も謝り倒されること。

なんや?こっちがえらい上の立場みたいな…ってなる。

ほんで、新しい金額が書かれた用紙をね、私の目も見ずに

下向いて恐る恐る2・3発どつかれるのを覚悟顔で提示されること。

いや、そ、そないに…対等に話しよや?である。

私が「誰や思てんねん、客やで!」的な態度なんかをするとでも…。

また、言わな損やで!言わな何もせえへんで!といったように

交渉は、ごねたり、値切るのが当たり前みたいなね…あれも、ほんま嫌。

そもそも、大阪人って「値切ってなんぼ」なイメージが強い。

じゃあ、あんたは一切せえへんのか?言われたら、えーっと、あの、あれ、

電気製品とかあっち行ったりこっち行ったりする買い方が好かん。

買物するのになんで疲れなあかんねん…みたいなね

義理?かな…私は1回買うたらずっとそこで買い続ける派である。

関係性を築き、「あんたが言うんやったら値」で、気持ちよく買いたい。

うーん、価格交渉といえば、三方善しのタクシーの話が好きである。

昔の話なんだけど、タクシーに3人で20円って交渉成立した後に

めっちゃ急いでる人が2人、「いけます?」と同乗をお願いにきたと。

「どうぞ!」とそのまま発進しても差し支えないが、

運転手さんは契約と違うから不快な思いをしなきゃいけない。

なので、全員で5円ずつ支払うことにしようってなった。

運転手さんは5円増えるし、2人は気兼ねなく同乗できるし、

最初の3人はちょっと窮屈だが安くなったし、三方善しやん!ってやつ。

常に売り手・買い手・第三者が共に喜ぶことのできる

「三方善し」の視点を大切にしていきたいと心掛けている。

そう、売り手と買い手ってのは、対等が基本原則ではないだろうか。

そして、そしてだ、妻とも対等が基本と考える。

売り手買い手と同じように、どっちが上とか下とかはない!はず。

ただ、最初の方はよかったけど、長くつきあってきた今では

間違いなくね、しれーっと上いっとんな…である。

トントンやったはずが、気ぃついたら、はるか上におる。

まあね、そりゃね、私が悪い、私が。

だって、脱いだ服はええかげんやし、夕飯いらん言わへんかったり、

家事は手伝えへんし、家のこと何も知らんし、めっちゃルーズやし、

妻からしたら、対等って…?なにがやねん!であろう。

先日も、あれっ?思てるよりだいぶ下やな…と感じた。

夜中12時を回ってお風呂に入っている時だ。

私の携帯電話が鳴っているのに気づく。

「こんな時間に電話って…スタッフに何かあったんちゃうか?」

ビチョビチョのまま、慌てて飛び出し、確認すると…

同じ家の2階にいるはずの妻からだ。

「おまえかい!なんやねん?ビックリするやろ」

「今、思い出してん。表の電気、消してほしいねん」

「い、い、いや、ワシ、今、風呂や、風呂。風呂入ってんねん」

「あはは…ごめん。ゴロン寝たら、もう、動かれへんようになって」

うそつけ、あははやあるかい!である。

妻でビジネスパートナーの時は対等だったように思うけど、

今ではプラス息子3人のお母さん…そら、対等なわけがない…

発言撤回やな、すんません…何なりとお申し付けください。

2023/09/11

妄想。

私は、自分で言うのもアレだけど、妄想癖が、ちょっと…。

いや、まあ、その、変な妄想を常にしているわけではなくて

自分の考えを遥かに超えたことが起こった場合、

相手に何かしらの事情があるんちゃうか?と妄想するのだ。

そうすることで、結構、ややこしくなるのを回避できたりする。

そう、人とのトラブルって、「情報不足」の原因がまあまあ多い。

「それやったらそうと言うといてや!」みたいにね

その情報を知らなかったから怒っちゃったりして、ごめん…とか。

うーん、のっけから訳のわからん話になったのは他でもない

ちょっと気になることがあって…あれあれ、電話の営業である。

ぶっちゃけ、電話で営業するのはホントやめてほしい!

「えーっと、社長、いらっしゃいますか?」

えらい安もんの社長みたいにぬかして…タダちゃいまっせ!だ。

あんたは都合ええか知らんけど、こっちはさぁ…である。

先日、何度も何度もアホみたいに多過ぎて、ちょっと酷かった…。

私は、安もんかもしれないが、会社では親という立場なので

スタッフはみんな自分の子という感覚だから、お昼ご飯はね、

全員が食べたであろう時間にならないと食べへん自分ルールがある。

子より先に親が腹いっぱいって…それでも、親か!みたいな。

で、その営業電話が、ちょうど遅めの昼飯時にかかってくるのだ。

「社長、〇〇とかってどうでしょう?」

「すんません、結構です」

「なるほど、あのですね、弊社は…」

いや、先、行くな!である。

「いらないです」言うてから、もう一回グッってくるあの感じ…

いや、俺の話、聞いてへんかったんか?ってなる。

まあね、グッって行け!って上司に言われているんでしょう。

なんやったら、グッグッ負けずにグッぐらいは常識や!とか。

悪いけど、さっきお湯を入れたUFOのことで頭いっぱいやねん…だ。

ほんでね、たぶん、お昼時は先方がご飯食べてたら悪いから…

なんて、ある程度の妄想をしてね、気を遣ったうえで

15時とかに電話してくれているんだろうけど、

ごめん、俺、今やねん!である。

まあね、そら、情報がないねんから仕方ないと思う。

ということで、そうなんです、私のお昼は遅めだから、ええ。

情報不足で もめたりしない様に綴っておきたい。

さて、仕事を終え、家に帰ると、妻がなかなかのご機嫌で

話を聞くと、息子のバイト面接が合格したからだという。

なんじゃそれ!ではあるが、ま、息子を交え、面接話に花が咲く。

あっ、面接といえば、以前、えげつないのがあった事を思い出す。

面接中なんだけど、口がモゴモゴ動いてるわけ。

で、面接中にだ、なんか食べてるなんてことは、まさかありえへんと思い、

うーん、もしかしたら薬かなんかを口に入れとかな死ぬ…みたいなね

世界で数人しかいない奇病?たぶん、そうや…と妄想し、スルーしてたの。

しかし、気になって気になって仕方ないから、意を決して聞いてみた。

「間違っていたら、ほんまに申し訳ないんやけど、なんか食べてます?」

「あっ、忘れてました…、飴です」と。

いや、こらっ、舐めてんか!って言いかけて、あー、舐めてんや…と

妙に納得して、俺の病気のくだり、返してくれ!ってなった話である。

ま、結果はどうあれ、相手を想うや…そんな世の中にならな…

じゃあ、今の時代、営業を電話って手段は…もっとさぁ、ねぇ!である。

2023/09/04

フレクル。

先日、大先輩のお家に招待されたので

手土産にでも…と、百貨店に立ち寄る。

お酒とかは飲みはらへんし、甘いもんがええかな?

なんて、デパ地下をウロウロ…じゃあさ、なんつうの

まあぁぁ、美味しそうなスイーツがズラリである。

何も隠してないけど、ええ、私は大の甘党で

どれもこれもほんまに旨そうやないかい!だ。

で、日持ちする旨そうなヤツを購入して電車に乗った。

わが子のようにそーっと手土産を抱き込むようにして座る。

隣に目をやれば、膝の上に「ミスタードーナツ」が鎮座している。

いや、ち、ちゃうんねん、誤解や!聞いてくれ…

大先輩だから…って言い訳かもしれんけど、自分ん家の手土産なら

間違いなく君を選ぶねん!だから、浮気したとか思わんでくれ!

2つの手土産を前に、心の中では完全に修羅場だ。

「♪いつもいっしょに居たかった~」

ミスドの箱から、頭文字だからなのか

あの名曲の「M」が流れているような錯覚まで。

そう、アメリカ映画で事件発生の導入としてよく見かける

でかいコーヒーとドーナツを買いに行く小太りの黒人警官

と同じぐらい私はドーナツが、ええ、ミスドがめっちゃ好きで…

ま、ミスターってのはね、ややこしいからちょっと置いといて

なんかね、本命の彼女とばったり出くわした感覚である。

で、まあ、10個ぐらい入った箱でね、何人で食べんねやろ?

種類が全部バラバラかな?とか…食べたなってきて妄想が膨らんでくる。

購入された隣の方は、どういった基準で10個を選んだのか?

えーっと、私なら、彼女の…いや、彼の好きな所を3つだけ挙げるとすれば、

3つかー、そやなー、悩むなーって頭のなかは、もう、ドーナツでいっぱい。

結果、ポンデリング チョコの黄色つぶつぶ フレンチクルーラーの3つ。

前の2つは「はいはいはい…間違いないね」と同意が得られても

フレンチクルーラーに関しては、ビックリするぐらい意見がわかれたりする。

えーっ、なんで?私は、どれか1つだけの場合でも狙っていくぐらいやのに

まず、名前に品があるやん!フォークとナイフで食べなアカンみたいなね

響きもいい、男前というか…もう、あれやん、ジョージクルーニーやん!

形だって…ギザギザで…うーん、好きを挙げだすと枚挙にいとまがない。

フレクル愛…あっ、ま、その、私クラスになればだ

親しみを込めて略しちゃうぐらいの愛に満ち溢れている。

2・3日経っても、フレクルにひっぱられて食べたい衝動がまだ燻っている。

とはいえ、わざわざお店まで…だけど、「えっ、あれっ、あるやん!」である。

今まで知らなかったが、ヤマザキさんから発売されてて店頭に並んでいた。

っていうか、「フレンチクルーラー」って言うてええの?だ。

ミスタードーナツさんが独自で考えたもんやと思ってたから、

へぇぇ、昔からそういうドーナツがあんねんや…と知る。

慌ててレジに並ぶ。

アルバイトの子が「えっ、社長、なに?」顔で私を見てくる。

3つ選ぶとしたら何や?と聞くと、フレンチクルーラーが入っていない。

ブルータス、おまえもか…。

ってことは、ヤマザキさん社内でも、約半分が開発に反対だっただろう。

それでも押し切ったどこの誰だが知らない開発の人、ようやった!

食べると、「う、うんまっ」である。

しかし、ライバルがミスタードーナツか…

ドーナツは甘いとして、うーん、勝負はそんなに甘くないかも…。

開発の人のフレクル愛に敬意を表して、明日も購入させていただくとする。

2023/08/28

自分とは。

おいおいおいっ、大丈夫か、地球?である。

こう暑い日が続くと本当に心配になってくる。

で、まあ、店の前で愛すべきおかあさんへご挨拶すると

「にいちゃん、ほんまに暑いなぁ」なんて声が返ってくる。

そして、「あんた、どんだけ暑いんや、どれ?」と私の腕を触る。

いや、ええよ、全然ええ、ほんま、なんぼでも…

どこをどれだけ触ってくれてもかまへんけど…

な、なんで、触るん?だ。

あっ、そういえば、ネットニュースでは「セクハラ」が話題で

んっ?これも「セクハラ」が適用されるのだろうか?と頭に浮かぶ。

いやいやいや…、こんな49歳にもなるおっさんをね

愛すべきおかあさんが笑顔で触るとか、もうね、素敵な物語である。

じゃあ、俺も…って、あほんだら、そんなもん、許されるわけがない。

そもそも「セクハラ」なんて、私世代っていうか、私を含め

おっさん連中が、死ぬ気で向き合わなアカン案件だ。

えーっと、触りたいか、触りたくないか、どっち?

そんなコンパのノリで聞かれても返答に困るが、

どない考えても「セクハラ」なんて…である。

なぜなら、私は日之出屋の代表という仮面をつけたり、

3人の息子の父親という仮面をつけたり、

さまざまなペルソナを演じている。

ぜーんぶ仮面をとっぱらってただの個人なら…もしかしたら…

なんだけど、うちの社員が…うちの息子が…とか考えるわけで

自分勝手に好き放題できるはずがない。

それこそ、我のまんまで「わがまま」であろう。

冒頭の「大丈夫か、地球?」にしても

自分さえ良ければでなく、次の世代のことを考えなきゃいけない。

そう、次の世代にあたる長男が誕生日を迎えた。

19歳にもなる。

もうね、私よりでかいし、すっかり大人なんだから…

とは思うけど、何をするにしても、やっぱり息子たちが頭をよぎる。

将来ね、長男が結婚とかしたりして子供ができたりして

アホみたいに暑いなか「外で遊んでこい!」とか言えるんかな?とか。

将来ね、あんたとこのお父さん、セクハラしたんやてね…

なんて、後ろ指さされたらさすがにかわいそうやろ?とか。

ということでだ、誕生日でいい機会だから

「自分」という言葉の定義を長男と共有しておきたい。

自分の「自」とは、己とか我とか個人、個性を意味する。

で、自分の「分」とは、何かの一部分の「分」という意味で

それがくっついて「自分」と、私は解釈している。

つまり、誰もが何かに所属しているということだ。

長男の場合だと、家族の一員だし、大学の一員、サークルの一員、

たくさんの友人、大阪人、日本人、地球人…

何かに所属意識を持ったうえで「自分」を確立してほしい。

19歳にもなったんだから、

親の言うことをそない聞く必要もないと思うし、

自分のやりたいことを存分に楽しんでくれたらいいと思う。

ただ、さて「自分」とは?と頭の片隅にでも置いてくれれば…。

なにわともあれ、長男よ、誕生日おめでとう!

私は、なんとか地球が熱なり過ぎんように

何からやってええんかわからんけど、活動していきます。

次の世代のために…。

2023/08/21

たらこスパゲティー。

数十年前、私はアメリカへひとり旅にいった。

前職を辞め、日之出屋へ入社する前に

「ち、ちょっと、一か月ほどアメリカ行ってくるわ」

なんて、寝屋川に行くみたいな感じで行ってきた。

行き当たりばったりで、バスを乗り継ぎ倒し

もちろん、っぽくするために髭なんかも伸ばして

観光地という観光地をだいたい回ってきた。

テレビとかでね、映像では目にしたことがあっても

やはり、体感するのとは全然違うと感じる。

ま、でも、見た瞬間は「おぉ、スゲー!」って感動するも

例えば、NYに3日ほどいたら「いや、もう、難波やん」とかね

えらいもんで慣れてきよんな…ってのも感じた。

で、こんなことは、言葉で説明できないから

長男が大学生にもなったことやし、夏休みなんだから

「ひとりでどっか行って、肌で感じてこいや!」と煽る。

じゃあ、まずは近場から…なんて「台湾」を選びよった。

ええがな!ええがな!ちょっと中国とアレやけど、

もしかしたら、未来には「台湾」が…な感じかもやけど、

旨いもんでも食うてこい!と送り出す。

帰りは、台風で日本に帰れないトラブルにも巻き込まれ、

「旅行やなぁ」の体験もできたみたいやし、良かったのでは?だ。

私の時との違いといったら、もうね、スマホだ、スマホ。

むちゃくちゃ便利やないかい!である。

当時ね、西から東に行くのにえげつない長距離のバス…

隣に座るのがまたアメリカンサイズのバカでかい奴で…

「ヘイ!俺の領域にテメーのファッキンケツがはみ出してるぞ」

なんてまさか言えるわけがなく、そいつのせいで

愛読書の「地球の歩き方」を鞄から出しにくくもなってるし、

仕方なく窓に押し付けられているぐらい身体を小さくして

ずっとほぼ変化のない砂漠の景色を眺めるしかなくて

暇すぎて気が狂いそうになったのを思い出す。

あの時、スマホあったらなぁ…である。

旅行にしてもビジネスにしても人間関係にしても何事にもだ

失敗の三原則「奢り・思い込み・情報不足」が当てはまる。

特に情報不足なんて「スマホ」でほぼ解消できる。

「準備8割」とはよく言ったもので

いかに情報収集が大切なのか…って旅行では学んだりする。

そう、私の場合、「金がなくなったらヤバい…」と

スーパーでアホみたいに入った食パンとパスタを購入し、

リュックに入れて毎日それを自炊して食べていた。

デカい瓶に入った美味しくないトマトソース味で、毎日…。

その時、あー、あの絡めたらええだけのたらこスパゲティのヤツを

なんで日本から持って行かへんかったんや…荷物にもならんのに…

といったように、準備不足・情報不足を死ぬほど後悔した。

あの時、まぜるだけのスパゲティーソースがあったらなぁ…である。

息子よ、長期の海外旅行は「スマホ」と「たらスパ」は忘れるな!

ま、とにかく、かわいい子には旅をさせよ!だ。

今や、ピーチなんていう安い航空会社があるし

世界中を旅して、そこらじゅうで友達を作ってほしい。

お互いに友達だらけになれば、そう、戦争なんてできなくなる。

延期して8月6日に帰ってきたのは、そういう意味かもしれない…。

2023/08/08

13周年。

暑すぎる日が続く。

で、こう暑くなってくると、堺駅南口店オープンを思い出す。

当時、「観測史上最高気温!」とニュースで大きく取り上げられ、

「こんな時にオープンって…」と頭を抱え、絶望したような…。

買物を躊躇するぐらい暑いし、オープンしたことも認知されておらず、

通路に大根を並べて西瓜でボーリングできるんちゃうかぁ?

なんていう渾身のブラックジョークは誰も笑えないレベルで

店内はえげつないほどガラーンとした状態だった。

何度も心が折れそうになったけど、折れなかったのは

そう、愛すべきおかあさん方々のおかげである。

来店されるお客様が、状況を察して

「にいちゃん、痩せたんちゃうか…。がんばるんやで」

などの励ましの言葉が本当に有難かった。

「3年は辛抱せなアカン!」

あんた、経営者か!っていう叱咤激励にも奮い立たされた。

このように応援してくださるたくさんのお客様のおかげで

そう、「13周年」を迎えることができるのだ。

本当にありがたいことで心から感謝申し上げます。

お取引様にいたっても、めちゃくちゃ応援していただいた。

挨拶はもちろん、「ありがとう!おおきに!」と

お取引様には感謝の言葉を2回言わなアカンわ!

とかって自分ルールを決めたのも、この時だ。

我々の分とお客様からの代弁分の2回。

今は、3店舗になったから3回せな!と思いつつ、

忘れちゃったりして…情けない…ごめん…である。

とにかく、心から感謝申し上げます。

そして、スタッフにも死ぬほど助けられた。

いやー、当時は、仕事するにも不安でしかなかったと思う。

会議しても言葉少なめで

何とも言えん視線が何十本も私に突き刺ささるわけだ。

いや、もう、弁慶やん!ってぐらい。

で、まあ、それでもぶっ倒れなかったのは

突き刺した張本人でありながら

がっしりと支えてもくれたスタッフ達のおかげである。

心から感謝申し上げます。

しかし、もう13年か…である。

観測史上最高2010から13年経過した今、

最高記録がどんどんアホみたいに塗り替えられている。

いやね、これだけお世話になってきた方々が

「暑いのぉ!」と困っているのに黙ってられるかい!だ。

企業として我々ができることとは?

まずは「FOR THE GREEN EARTH」企画として

大阪の耕作放棄地を再生していければ…なんてねっ

できる範囲内でお客様と共に取り組んでいきたいと考えている。

いただいた皆様からの恩恵は、直接お返しするのは当然ながら

次の世代へとしっかり恩送りしなければならない。

返しても返しても返しきれんぐらい貰ったんで…。

それでは、これからも変わらぬご愛顧を賜りますよう

どうぞよろしくお願い申し上げます。

2023/07/24

目ぇつぶれる。

惣菜のお弁当づくりを手伝うことに。

勝手がわからず、邪魔だけにはならないとようにと

一生懸命、私の愛情と一緒に白ご飯をセットしていく。

ひと段落し、ご飯が入っていたバットを洗い場へ。

いくつか米粒がついており、お客様へ提供するにも…と

「このまま置いといてええんか?」って聞けば

「洗うんで、そのまま置いといてください」と返ってくる。

「いや、ちょっと米粒がついてんねん。目ぇつぶれへんか?」

そう投げかけると、隣にいる若いスタッフが

明らかに「はぁ?」の顔をしている。

「その世代っすね」と、別の私と同じ世代の声。

ちゃうやん!世代、関係ないやん!

昔から脈々と伝わってることちゃうん!

いや、日本人は全員言うてると思ってたわ…である。

ただ、その若いスタッフは米粒は残さないとのこと。

なるほど、残したらアカン教育はされてるんだけど、

手段として「目ぇつぶれるで」指導はされてないだけなのだ。

確かに、ちょっと怖いわな…である。

さて、この「目ぇつぶれるで」ってのはどういう意味なのか?

調べると、「神様が宿る」など諸説がいろいろある。

そのなかで、一番ストンッと腹に落ちたのが

「米粒に感謝もできないやつは

世の中のさまざなことが見えるわけない」みたいな説。

誰や?どこのおばあちゃんや?上手に言うて…だ。

食育において、今、個食とか孤食、さらには虚食に至るまで

こ食が食卓の問題としてクローズアップされている。

料理を見ることなく、スマホに夢中のまま食事したり…。

流行りのウェルビーイングにおいても

個食とか孤食ってのは、明らかに課題になるであろう。

じゃあ、その課題を解決するために

企業はどのように動いているのか?ってなるんだけど、

逆にね、「ひとり化」ってのが活況なような…。

ソロキャンプ、ひとり旅、ひとり焼肉、ひとり〇〇…。

そうそう、バレンタインデーでも自分のご褒美に…とかね

いや、わざわざね、その日にご褒美したらんでも

自分へでしょ?いつでも好きなだけご褒美やったらええがな!

そんなことを思ったりするんだけど、違うのだ、たぶん。

うーん、誰かと食事するとかってのは煩わしいのかな?

いや、わかる!そんなもんね、痛いほどわかる!

焼肉でもね、美味しく食べようと、目の前で大事に大事に

一生懸命裏返したりして育ててた焼肉が、知らない間に

無くなってて、あれっ、俺の焼肉は?って隣見たら

いや、犯人、おまえかい!みたいなことは往々にしてある。

だけど、それも含めて「焼肉」ではないか。

断っておくが、ひとりで食べるのがダメ!と言ってるわけではない。

私だってひとりで食べたい時なんて山ほどある。

ただ、なんかね、言葉にできないんだけど、

そっちのが断然いい!っていう風潮が、ちょっと…なのだ。

あれっ?世の中が見えなくなってるのだろうか。

アカン!もっとキレイにご飯を食べないといけない。

2023/07/13

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